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身近になりつつある英語の存在
今回のブログでは僕がこれまでに『英語の勉強を続けて良かったなぁ』と感じたことを紹介したいと思います。今、僕は英語を使って仕事をしていますが、ただそれだけで英語を学んだ価値があったとは思いません。F1の世界へと繋がる道程の中で、英語力があったからこそ得られたチャンスがたくさんありました。
僕の好きなOxfordの街並み |
世界の拡張と情報収集
英語を身に着けたことによって『世界が拡がった』とは多くの人が言っているかと思いますが、僕もそう感じることのできた一人でした。外国人の友達ができた時、その友達と一緒にどこかへ遊びにいった時、そして海外出張などでその友達と再会した時、様々なシーンで世界の拡がりを感じることができましたが、それ以上に重要な世界の拡がりがありました。
それは英語で書かれた『情報の世界』です。
F1エンジニアになって以来、F1へのキャリアについての質問をたくさん頂きましたが、実を言うと頂いた質問の答えの多くはGoogleで英語検索すれば簡単に手に入る情報ばかりでした。必要としている情報はすぐ身近に存在しているのに、そのことに気付けない…これは本当にもったいないと思います。
一つの例を挙げてみたいと思います。
ヨーロッパで就職する場合、CVと呼ばれる履歴書を人事に提出する必要があるのですが、日本の履歴書とは全く異なるフォーマットのため、そもそもどうやって書いたら良いのか分からないという人が少なくありません。こんな時にちょっとした英語力と情報検索リテラシーがあれば、知りたい情報に簡単に辿り着くことができます。
その情報へのアクセスの仕方のサンプルがコレ↓です。
情報へのトビラ |
僕の場合、ゆっくりながらも英語を地道に勉強し続けた結果、日本語だけでは得ることの難しい貴重な情報に辿り着けるようになりました。
可能性を掴み獲る力
ブログの内容を考えている時、僕はヒントとなるアイデアを備忘録がわりにTwitterでつぶやくことがあります。今回のブログはまさにそのパターンなのですが、ここで次の僕のTweetを読んで下さい。
チャンスって自分の周囲に意外と転がっていると僕は思うんです。そしてそれを掴み取れる可能性はその時の自分の力に比例するような気がします。今は見えていないチャンスでも、自分が成長しさえすれば見えてくるはず。— Kenichi Kono (@KenforceIndiaf1) 2018年10月3日
実はこのTweetに書いた『自分の力』は『英語力』を意図したものです。これまでのブログでも紹介したように、F1を目指す道程でたくさんの出会いがありました。その中には自分のキャリアを大きく左右した貴重な出会いもあり、英語を学びヨーロッパ圏の文化を知ったからこそ得られた出会いでした。
人との出会いなど将来の可能性に繋がるチャンスは、常に身近なところに存在していると僕は考えています。そのチャンスに気付けるようになるには、いくつかの『力』が必要となりますが、僕にとっての英語は外国人とのコミュニケーションツールとしてだけでなく、チャンスを掴み獲るために絶対に欠かすことのできない重要な力となったのです。
手遅れになる前に…
見えてこないチャンスのために英語学習のモチベーション維持することはとても難しいですし、不安を覚えることもあるでしょう。逆に人によっては『英語は必要な時になったら、その時に必死に勉強すればいいや~』と思って、手つかずのままでいる人もいるかも知れません。
しかし、これだけは覚えておいてください。とても残酷なことにチャンスというものは無限に存在するものではなく絶対的に有限です。そして、時間が経てば経つほどチャンスは失われていくのです。そうならないためにも『見えない可能性はいずれ見えてくるようになる!』と思い込み、将来訪れるであろうチャンスを確実に仕留められるよう、若い頃から準備しておくことを強くオススメします。
…と、ちょっと重い感じで書いてしまいましたが(汗)、英語を学ぶことは目標が何であれ、人生に少なからずプラスをもたらしてくれると思います。皆さんにとっても英語がそんな存在になってくれることを切に願っています。
情熱の炎は絶やしてはならないが… |
次回以降のブログではF1チームへの応募方法やCV(履歴書)、Cover letter(挨拶状)などについて書く予定です。F1への情熱だけを伝えても採用してくれないのがF1チームへの就職というもの。どんなポジションであれF1チームの契約オファーを獲得するには、自分の実力をCVやCover letterでどう伝えるのかがとても重要になります。
それでは次回更新をどうぞお楽しみに!
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