RCカーとの別れ
幼少の頃に出会ったRCカーでしたが、その後RCカーをずっと楽しんでいたワケではありませんでした。小学生となり、おもちゃのRCカーを卒業した僕は、父が作った電動RC(恐らくタミヤのポルシェ934ターボRSR)を家の前でしょっちゅう走らせてはいたものの、少なからずお金のかかる趣味だったことや、自然と触れ合う機会を与えたいという父の方針もあり、小学校3年生にもなるとRCカーから遠ざかってしまいました。
(引用元:タミヤ公式サイト) |
そんな僕に、追い打ちを掛けるような事態が待ち受けていました。親の教育方針で中学受験をすることになったのです。受験塾にも通うことになり、自分の意思でRCカーを楽しむ時間はなくなっていきました。そして、そんな状況が続いた結果、僕のアタマの中からRCカーの存在は徐々に消え去っていったのです。
ミニ四駆との出会い
受験勉強が始まるとともに、RCカーから遠ざかった生活を過ごすことになるのですが、そんな僕に身近で手軽に楽しめるモノが現れます。そう、それがミニ四駆でした。子供のお小遣いでも十分に楽しめますし、工夫を凝らせば凝らすほどマシンが速くなることもあって、受験勉強そっちのけでドンドンとのめり込んで行きました。
時代はまさにドラゴン三兄弟やダッシュ四駆郎!の全盛期。塾に通いつつも、アタマの中はサンダードラゴンやダッシュ1号エンペラーのことばかり。こんな僕にとって、受験勉強よりもミニ四駆をいじる時間の方が圧倒的に幸せだったのは言うまでもありません(笑)。ミニ四駆に狂酔していた僕は、1988年に初開催されたミニ四駆ジャパンカップにも参戦します。当時のジャパンカップに参加するには整理券が必要だったのですが、平日の配布だったために、母に懇願して取りに行ってもらったことを今でも良く覚えています。
30年前にも会場で先行販売されたエンペラーを買っていた… |
しかし、中学受験の本番が近づくにつれ、そのミニ四駆からも遠ざかってしまうことになります。両親は僕からミニ四駆やテレビを取り上げ、自分の好きなものを自由に楽しむことができない時代が始まりました。中学受験を経験したことはその後の人生においてプラスとなったことは間違いありませんが、一方で好きなことに没頭できないことを僕はとてもツラく感じていました。
そのことが原因とは言いませんが(汗)、小学生の僕は中学受験へのモチベーションを十分に上げることができず、結果として中学受験において全敗するという結果に直面します。どうも僕は人生を器用に進めることができない男らしく、中学受験を含む、その後の全ての受験、つまり高校、大学、大学院の受験を経験することになります…。
今思い返せば、一時的にでも良いから必死に勉強し、大学付属の中学・高校に進学しておけば良かったなーと思います。そうすれば趣味に没頭する時間をもっと作ることができたはずですが、まさに後悔先に立たず。今となっては、長きに渡る受験生活が僕のメンタルを少しはタフにしてくれた?!と前向きに捉えるようにしています(笑)。
レーシングカートとの出会い
趣味の時間が自分の意志で確保できるようになったのは大学への入学後でした。大学生にもなれば、時間をどう使うのかは基本的には本人次第ですし、アルバイトでお金も稼ぐこともできます。そこで始めることにしたのが…RCカー…ではなく、レーシングカートでした。
実は1990年のF1日本GP以降、僕が胸に抱いていた夢はF1ドライバーになることだったのです。大学生になり、時間とお金を作ることができるようになったことで、ずっと憧れていたレーシングカートの世界に足を踏み入れることにしたのです。
(引用元:ヤマハ発動機公式サイト) |
最初にお世話になったカートショップはTOM'Sの社屋の一角に拠点を構えていたTOM'S Karting。そこで初めて買ったカートフレームはFirstのMonzaで、エンジンは定番のKT100SDでした。1998年の2月にカートを購入し、その3ヶ月後には新東京サーキットで開催されたカートレース(YSOクラス)への初参戦を果たします。
残念ながら現在は自分のカートを所有していませんが、今も趣味として大いに楽しんでいます。ドライビングスキルと体力維持には最適なスポーツですし、いずれはFIA-F4にスポット参戦するという密かな野望も持っています。もちろん、インディペンデント枠ではなく、若手ドライバーたちにガチ勝負を挑むつもりですが(笑)。
RCカーへの回帰
大学時代から始まったレーシングカートのレース活動も、社会人として多忙に働く頃になると細々としたものになってきました。そんな中、あることがキッカケでRCカーへと回帰することになります。その回帰によって、幼少の頃には気づくことのなかったRCカーの素晴らしさに気付くことになるのです。次回のブログでは、RCカーへと回帰することになったキッカケ、僕が気付いたRCカーの素晴らしさ、その素晴らしさから学んだことを振り返ります。
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