2018年9月20日

F1的な就職活動のススメ【英語の重要性その②】

[前回のブログ]
[重要なお知らせ(Important notification)]

今回のブログでは僕が具体的にどのような取り組みで英語力を磨いていったのかを紹介しようと思います。ただし!最初に断っておきますが、世の中には僕よりも英語のできる日本人の方はたくさんいらっしゃいますし、英語教育のプロの方もいるので今回のブログはあくまで"ご参考"ということでお願いします。

F1とは全く無関係ですが英語学習に活用していたDVD
まず始めに僕の考える英語学習の本質課題から書いてみたいと思います。今回もF1とは全く無関係なトピックスですがお付き合いください。



英語の苦手意識はどこからくる?

いきなりですが、次の英語の文章をサッと読んでみて下さい。

"Prime Minister Theresa May wants to keep close ties with the EU in certain areas, such as trade in agricultural products and allowing skilled migrants access to jobs in the UK.

She says her plan will allow Britain to take back control of its laws, money and borders, just like people voted for in the 2016 EU referendum, while also allowing as 'frictionless' trade as possible and avoiding a physical border for Northern Ireland" 
(出展:BBC News "At-a-glance: The UK'2 four Brexit options")

(引用元:BBC News公式サイト)
はい、どうでしたか?イギリス首相テレーザ・メイ氏がEUとの関係を今後どのようにしていきたいと考えているのか理解できたでしょうか??恐らく…ですが、『良く分からないし、とりあえず英語は読まずにすっ飛したぞ…』という人も中にはいるかと思います(汗)。では次の例文はどうでしょうか?

"I play the game with PS4"

『いやいや!これはさすがに分かるぞ!"私はPS4でそのゲームをプレイします"ですよね~!』と…このように文章の意味を直感的にすぐに理解できた人が多いかと思います。しかし、文章の長さの違いこそあれど、なぜこの文章がすぐに理解できるのでしょうか?

ここで改めて僕が和訳した文章を見てください。そこにちょっとしたヒントがあります。"ゲーム"、"プレイ"。これら二つの単語は"遊戯"とか"遊ぶ"にわざわざ訳さなくても意味が分かりますよね。いや、むしろ日本語に無理に直す方が不自然です(汗)。

そう、例文は日本語に訳さなくても理解できる英単語で構成されていたのです。最初に紹介したBBCニュースの例文も本質的には同じことが言えます。つまり例文中に含まれる英単語の意味のイメージがアタマに刷り込まれてさえいれば、容易に意味が理解できるようになるわけです。

しかし、この刷り込みができていないと英語の読み聞きの際に感じるストレスは大きくなってしまうと思いませんか?このストレスこそが英語への苦手意識を生み出していると僕は考えています。





僕が実際に取り組んだ英語学習

それでは僕がこれまでに取り組んできた英語学習を紹介したいと思います。全てを計画的に生真面目に実行してきたわけではありませんが、のんびりと、慌てずに、急がずに、地味~に、そして時にはサボりつつ取り組んできたことをここに書いておきます(汗)。

■英字新聞
[読む系トレーニング]

この学習をしていた当時はスマホやタブレットが普及していなかったので、日系英字新聞を定期購読していました。毎日届くわけではなく指定した曜日の新聞が届くサービスだったと思います。さすがに毎日届いても読み切れないので、僕は週一回の配布を選んでいました。

届いた英字新聞はカバンにいつも入れておき、移動時間や休み時間に読んでいました。この学習の最大のメリットは電車で読んでいると周囲の人が僕を英語できる人と勘違いしてくれることです(笑)。

(引用元:Japan times公式サイト)
冗談はさておき…当時と違い、今ではスマホでネットが見れますし、英字新聞サイトで英語読解力の向上に取り組んでみてはどうでしょうか?最初はなじみやすい日本の時事ニュースを英語で読むのが分かり易くて良いかと思います。

モータースポーツ好きならイギリスのAutosportもお勧めです。ちょっと英語は難しくなりますがAutosportはゴシップ記事を掲載しないポリシーなので、ウラの取れている良質な情報が得られるのでおススメです。

■DVD鑑賞・BBC Podcast
[聞く系トレーニング]

もはや英語学習の鉄板と言っても良い学習アイテムですね。僕の場合は比較的理解のしやすいジブリ映画のDVDを英語音声で鑑賞していました。また、ディズニー映画のDVDも英語音声でしか見ません。ちなみに『アナと雪の女王(Frozen)』も英語でしか見たことがないのですが、たまに松たか子さんの歌う"Let It Go"が耳に入ると、ものすごい違和感を覚えます(汗)。

ともあれ、DVD鑑賞は取り組みやすい英語学習なので継続的な取り組みをおすすめしたいです。取り組み方の一例として、最初は日本語字幕を活用して英語の音と意味を関連付け、その後に英語字幕にスイッチ、最後は字幕なしで見るようにすると良いかなと思います。

BBC Learning English公式サイト
次にオススメしたいのがイギリス放送協会BBCが提供する英語学習サイト"BBC Learning English"です。そのプログラムの中に"6 minute English"というページがあります。この番組では様々なトピックスを聞き取りやすいイギリス英語で学ぶことができるのでとてもオススメです。他にもたくさんのコンテンツがpodcastとしても配信されているので、ぜひチェックしてみてください。

■メールコミュニケーション
[書く系トレーニング]

このトレーニングは他と比べてちょっと敷居が高くなります(汗)。なぜならコミュニケーションを取る外国人の相手が必要なためです。いきなり外国人の友達を作るのはちょっと難しいかも分かりませんが、自分の場合は仕事を通じて仲の良くなった友人とメールで近況報告のやり取りをすることで英語を書く機会を作っていました。

また、日産自動車で働いていた頃は海外企業との共同プロジェクトを任せてもらえるよう積極的に上司に働きかけ、英語コミュニケーションの機会を作っていました。英語を使う仕事を積極的に任せてほしいという人は逆に珍しかったので、機会は得やすかったかも?知れません。

出張で訪れたApplus IDIADAのテストコース(公式サイトより引用)
仕事で得られる英語コミュニケーションの機会はメールのやり取りだけでなく、プレゼンテーションのリスニングや海外出張など緊張感を伴うタスクも多いため、英語力向上にとても貢献してくれたように思います。

ところで、10年くらい前に友人へ送ったメールを見直してみたのですが、恥ずかしいくらい稚拙な英語で書かれていてビックリしました(汗)。『いやーそうは書かないよね…?こう書かないと!』といった感じで昔の自分にツッコミを入れてしまいましたが、あれから10年経ち、積み重ねの大切さを改めて痛感した次第です。。。

■英会話学校
[話す系トレーニング]

英語を学習する上で最難関となるのが『英語を話す力』の獲得です。とにかくアタマの中の考えを瞬時に英語にして話し続けなくてはならないのですが、先に書いたように英語の意味のイメージ刷り込みができていないと話すのはかなり難しいと思います。

ともあれ英会話力は話すことでしか伸びませんし、イメージ刷り込みをより深めるためにも僕は英会話学校に毎週通っていました。お小遣いが厳しかったので週一回だけでしたが『いずれこの投資が役に立つ日が来る!』と信じながら英会話を楽しんでいました。


ドライバーとのコミュニケーションももちろん英語
(引用元:フォースインディア公式サイト)
しかし、英会話学校に通う場合どうしても学費(週一回で月額一万円ほど)が必要になってしまいますよね。なので、自分から積極的に英会話の機会を作るのも良いと思います。例えば最近は外国人観光客がとても増えているので、地図を見て困っている人がいれば道案内をしてあげたりするのも良いかも知れません。

昨年の一時帰国中、新宿駅でどのホームに行けば分からずに困っていた外国人がいたので『吉祥寺なら総武線で三鷹行きに乗るといいですよ。中野行きに間違えて乗っちゃうといけないので、ホームまで案内しますね』といった感じで道案内をしてあげたことがあります。結果的に自分が終電を逃してしまいましたが(笑)。

このように、日常生活でも英会話をする機会は昔に比べて増えていますし、友人関係を辿っていけば外国人の友人を作ることも不可能ではないと思います。ぜひ、自分から積極的に英会話の機会を追い求めてみることをオススメします。



以上、4つのカテゴリごとに僕の取り組みを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?何か特別なことをしていたわけではなく一般的な勉強方法だったかと思います。最後に、僕の考える英語学習の大切なことを二点ほど書いて、今回のブログを締めたいと思います。

一つ目。

英語に触れる機会を増やす努力をすること待っていても英語を使う機会が増えることはありませんし、とにかく積極的な姿勢を保っていないと日本で英語力を伸ばすのは難しいかなと思います。

二つ目。

どんな英語の学習方法であれ続けること。僕は純粋な日本語話者ですし、今も自分の英語力が十分であるとは思っていません。英語を必要とする限り、ずっと英語学習を続けるつもりでいます。

千里の道も一歩から、ちりも積もれば山となります。一緒に英語学習を頑張っていきませんか??それでは皆さん、See you next time!!(←ルー大柴的)

2018年9月15日

F1的な就職活動のススメ【英語の重要性その①】

[前回のブログ]
[重要なお知らせ(Important notification)]

今回のブログのテーマはズバリ『英語』です。このテーマで書き始めてみたところ、どうも一回きりでは書き切れなさそうだったので、複数回に渡って英語をテーマに書いていこうと思います。

さて、先日のport Fさん主催のトークイベントでは参加者の方々から事前に質問を募りましたが、『どうやって英語を勉強しましたか?』という質問がとても多く、英語学習への関心が高いことが分かりました。トークイベントを通じてその質問にお答えすることはできるものの、トークイベントが英語セミナーになってしまうのはちょっと(汗)…と感じたことと、その答えはより多くの人に伝えた方が良いと考え、ブログテーマとしてお答えすることにしました。

英語リーディングもF1関係ならヤル気が出るかも?

しかし、英語学習のプロではない僕が自分の学習方法を紹介しても、ちょっとした参考にしかならないと思うので、英語を身に着けたことで何が変わったのか?F1を目指す上でなぜ英語が重要なのか?そのことと併せて書き下ろしてみたいと思います。



僕の英語の歴史

最近は幼稚園の頃から子供を英語教室に通わせるなど、幼少期からの英語教育が流行っていますね。一方、すでにアラフォーの僕が英語学習を始めたのは中学一年生から。完全に基礎言語が日本語の純粋な日本人です(汗)。

学生生活で実際に外国人とコミュニケーションした経験はほぼゼロで、英語は学校で学ぶ科目の一つに過ぎませんでした。中学生以降はとにかく受験を切り抜けるために仕方なく勉強していました。数学、物理、化学は好きだったのですが、普段から使い道がほとんどない英語は僕にとって楽しくない科目の一つでした。

話が恐ろしく逸れますが、国語もあまり好きな科目ではありませんでした。特にセンター試験の国語ですね。物語文をテーマとした問題で『この時の主人公Aの気持ちとして適切なものを次から選べ。』という設問をよく見かけますが、『いや、俺、主人公Aじゃないし気持なんか分からんし。』…結果、自分の価値観で選び得点が伸びないという困った学生でした(汗)。

話を元に戻します。実は大学時代に父親から『1年くらい休学して海外の大学に留学してみたらどう?』という提案をされたことがあったのですが、僕はその提案に対して『今はカートレース活動の方が大事だし、留学費用を出してくれるくらいならレース活動の資金として提供してくれる方がありがたいよ!』と返答したのです。


Oxford University Christ church college
今となっては調子に乗ったこの発言を猛省することしきりですが、内心では『日本語の通用しない世界に踏み出すなんて恐くてできっこないよ!』と思っていました。もし、かつての自分に会うことができるのであれば『留学もいいぞ~』と間違いなく説得していたと思いますが(笑)。

と、ここまでの僕の経緯を知れば、僕が最初から英語達者ではなかったことが分かると思います(ある意味、国語もですが…汗)。いわゆる『学校では勉強したけど、英会話とかは全然ダメ!』そういったごく普通の日本人でした。ちなみに初海外は2005年の28歳の時で、当時勤務していた三菱自動車で出張としてイギリスに渡りました。完全に日本語の通じない世界に初めて踏み入った時のあの緊張感は忘れることができません。





英語学習のキッカケ

きっかけは就職活動です。これまた普通のキッカケですね(汗)。しかもご多分に漏れず、まずはTOEICの受験から始めるという王道パターン。当時は今ほどTOEICの点数が企業採用として重要視されていなかったため、純粋に就職活動のためというよりも英語力確認のためにTOEICを初受験(確か2002年)したことを記憶しています。

余談ですが、僕がかつて勤務していた日産自動車は、現在は新卒入社時にTOEICで700点以上が求められるそうです。ルノーとのアライアンスのためか、これまで以上に業務で英語を使う機会が増えており、要求レベルは年々高まっているようです。

(引用元:国際ビジネスコミュニケーション協会公式サイト)

閑話休題。就職活動をキッカケに英語勉強を再開することになったのですが、TOEICに対してはあるポリシーを持って取り組んでいました。それは『TOEICのための勉強はしない』ということです。いずれF1の世界で働くために必要なのは、コミュニケーションツールとしての英語力でありTOEICの点数ではないと考えたからです。あくまでTOEICは実力を測るためのモノサシにしか過ぎません。

ちなみにTOEIC初受験の時のスコアは510点でした。リスニングとリーディングの点数は覚えていませんが、リスニングの方が少しだけ良かったと記憶しています。この点数レベルで確実に言えるのは、大学生の頃の自分にはイギリスでエンジニアとして働けるだけの英語力は全くなかったということです。




そんな僕が今となっては英語をそれなりに使いこなしてF1エンジニアとして働いているわけですから世の中分からないものです。大学生の頃はこんな風になっていることなど想像すらできませんでしたし、そもそもその頃の僕の予定ではホンダでF1やってるはずでした(笑)。

次回のブログでは、TOEICスコア500点台からどのようにして英語力を向上させていったのか?具体的な取り組み方を紹介しようと思います。

[つづきはコチラ]

2018年9月5日

F1的な就職活動のススメ【4つの大切な要件】

[前回のブログ]
[重要なお知らせ(Important notification)]

さて、前回のブログでは『働くこと』に関して僕なりの考えを書き綴りました。今回は『どうしたらF1の世界で働けるようになるのか?』という核心的な部分について書いてみようと思います。自分のこれまでを振り返りそのエッセンスを抽出してみた結果、次の4つの要件に辿り着きました。

  1. 明確な目標を持っている
  2. 目標実現に向けて課題を洗い出すことができる
  3. 課題克服に向けて一歩を踏み出すことができる
  4. 技術への強い探求心を持っている

(引用元:Force India採用ページ)
意外とシンプルな要件のようにも思えますが、今回のブログではそれぞれの要件についてもっと掘り下げてみたいと思います。





①明確な目標を持っている

F1に限った話ではないのですが、自分の将来を考える上で重要なことは『目標を持つこと』だと僕は思います。F1を目指している人はすでに『F1』という目標があるので、この点で大きく悩むことはないでしょう。ただ、さらに大切なことがあります。それは目標が明確であることです。

実はF1を目指す上で、目標を明確にすることは意外に難しいのです。なぜなら単にF1と言ってもその仕事内容は多岐に渡りますし、その中から自分が携わってみたい仕事を選ぶ必要があるからです。さらに日本ではF1の世界にどんな仕事があるのかが、そもそも知られていないので余計に難しくなっているように思います。

(引用元:Force India採用ページ)
(引用元:Red Bull Racing公式サイト)

ではどうすれば良いのか?F1での仕事を知るベストな手段の一つは、各F1チームの採用情報ページを定期的に確認することです。上に掲載している画像はフォースインディアとレッドブルの公式サイトですが、どのチームの公式サイトにも『Career』または『Jobs』と書かれているページが必ず掲載されています。これが採用情報のページです。

採用情報ページは不定期ながらも結構な頻度で更新されているので、全てのF1チームの求人情報を日々チェックするだけで、F1業界で求められている人材像がおおよそ把握できるようになります。

この採用情報ページを常日頃からチェックして、まずは目指すF1の世界がどんなものなのかを学びましょう。そして、ある程度その世界観が把握できたところで自分の携わりたい仕事(目標)を明確にしてみることを強くお勧めします。




②目標実現に向けて課題を洗い出すことができる

さあ、目標が明確になったら次のステップに進みましょう。次のステップは目標達成のために何が足りていないのか?自分自身の抱える課題をしっかりと洗い出すことです。ここで例を挙げてみましょう。以下の英文はあるチームの車両運動性能の開発エンジニアの求人に書かれていた人材像です。

"The successful candidate will hold a degree or equivalent qualification in Engineering, Mathematics or Physics. A strong background in vehicle dynamics and/or mathematics with extensive knowledge of vehicle dynamics modelling is essential and knowledge of Matlab, Dymola or Modellica would be beneficial"

(和訳)『応募者は工学、数学または物理学の学位またはそれに相当する能力を有していること。さらに車両運動理論について精通し、車両運動の数理モデル化に関する深い知見を有していること。なお、Matlab、DymolaおよびModelicaに関する知識を有しているとなお良い』

この文面を読めば、この採用では大学や高専などで学ぶ工学、数学および物理などの基礎に加え、車両運動理論やシミュレーションソフトを応用したモデリングのスキル・経験が求められています。

もう一つ例を挙げてみましょう。このポジションは空力開発エンジニアの求人になります。

"Reporting to the Deputy Head of Aerodynamics; in Parma, Italy. Responsibility to support and develop the operational aspects of the Aerodynamics Department. Areas of influence will include experimental development, computational development, full size components and departmental software development"

(和訳)『(このポジションの)レポートラインは空力開発部の副部長で、職場はイタリアのパルマになります。職務は空力開発部門のオペレーション面の開発およびそのサポートになります。実験技術、数値解析技術、フルスケール(実寸大)部品の開発、および空力部門で開発しているソフトウェア開発が主な担当領域』

このポジションでは多岐に渡った経験とスキルを求められており、深さよりも広さに優先度が置かれた要件という印象を感じます。参考までにこの求人情報に記載されていた主な業務内容を次の画像で紹介します。項目数はちょっと多めですが、英語力向上のため読解はご自身で!


Key Responsibility of the position

このようにF1チームの採用情報ページを読み解いていけば、F1エンジニアとして求めれる要件はかなり理解できると思います。少し話は逸れますが、採用情報ページでは専門用語が英語で書かれており、理解が難しい部分が多々あるかも知れません。しかし!こういう時にこそ英語を学ぶ良いチャンスです。ちゃんと意味を調べ、書かれていることが理解できるように頑張ってみてください。

さあ、求められる要件が理解できたら、あとは自分の能力・経験と照らし合わせて自分に足りていない部分を明らかにするだけです。スキルはあるが経験が不足しているのか?そもそもスキルがないのか?その状況は人それぞれです。過去に自分が取り組んできたことをしっかりと振り返り、自分に足りていないものを把握することに勤めてみると良いです。






③課題克服に向けて一歩を踏み出すことができる

目標も明確にしたし、課題も洗い出した。でも課題を克服するにはどうしたら良いのか?実はこれが一番難しく、そもそも何をしたら良いのか分からない…という人も多いのではないでしょうか。間違った方向に進んでしまうことを恐れるあまり、他の人の取り組み方を気にし過ぎたり、そもそも一歩を踏み出すことを躊躇してしまう人もいると思います。

Go Forward, Esteban!!
(引用元:Force India公式サイト)

ただ、これだけは覚えておいてください。F1の世界のドアを自ら叩き、この世界に入って来た日本人エンジニアやメカニックの方に共通して感じられることがあります。それは『自分自身でどうすべきかをしっかりと考え、それを実行している』ことです。F1に至るまでの道程で躊躇した様子は全く感じられませんし、掲げた目標に対して『自分には出来そうにない』と思っている様子もありませんでした。

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今年、こんなことを経験しました。

Milton Keynesのあるカートサーキットでは毎年恒例の24時間レースを開催しています。そのレースに参加した時のことです。チームの構成メンバーは全員F1エンジニア。メンバーの所属先F1チームはバラバラでしたが、誰が言うまでもなく『優勝する』というチーム目標を掲げていました。

Daytona Milton Keynes 24Hours
(引用元:Daytona Milton Keynes公式YouTube)

チームリーダーは昨年、一昨年の各参加チームのデータを詳細に渡って分析し、レース戦略を立案していました。お遊びのレースではありましたが全員が『絶対に勝つぞ!』と本気で思っていましたし、その戦略に基づきメンバー全員が『自分は何をすべきか?』を考えて実行していたことがとても印象に残っています。

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最初の一歩を踏み出す時、誰もが不安になります。なぜならその一歩が本当に正解なのか分からないからです。しかし、この世界に真の正解なんてどこにもありませんし、そのことを気に病んでも仕方ありません。

仮に間違っていたとしたら、どうして間違えたのかを顧みつつ新しい方向へと一歩を踏み出せばよいだけのことです。時には思慮深く、時には無鉄砲に…どんなスタイルでも構いません。小さなことでも良いので、まずは最初の一歩を踏み出すことから始めてみてください。




④技術への強い探求心を持っている


最重要であり絶対に必要な要件と考えているのが、技術への飽くなき探求心です。いや、そもそも探求心を持たずしてエンジニアになるべからず、と言っても過言ではないかも知れません。

F1の舞台裏では日々ライバルチームに勝つために様々な技術が研究・開発されています。空力技術、シャシー技術、パワーユニットの出力・燃費向上技術など、その技術領域は想像を絶するほど広く、かつ深さがあります。その激しい技術競争の中、並大抵の探求心では勝ち上がっていくことはできません。

正直に書くと、僕は自分の中にある探求心を意識的に高める努力をしています。そもそも僕はラクな方向に流れていく癖があるので、それを半ば強制的に修正しています。そうでもして緊張感を維持しておかないと、あっという間にF1の世界の激流に呑み込まれ、平々凡々なF1エンジニアのままで終わってしまうと思っているからです。

Checo and Race Engineer
(引用元:Force India公式サイト)

とても華やかなに見えるF1の世界。しかし、レースに関わる全ての人は熾烈なプレッシャーに晒されつつ自身のすべきことに常に集中しています。そのプレッシャーに打ち勝ち、好結果を得られた時は最高の気分を味わうことができる…それがF1という世界での仕事なのです。

それでは最後に僕のツイートを紹介して、このブログを締めたいと思います。このツイートこそ、僕の今の仕事への想いそのものです。


世界最高峰のレース、F1。この世界の仕事で得られる喜びも世界最高峰です。一緒にこの世界で戦ってみませんか??皆さんの挑戦をお待ちしています。

[つづきはコチラ]