2018年11月18日

F1的な就職活動のススメ【F1就職最前線②】

[前回のブログ]
[重要なお知らせ/Important Notification]

『F1的な就職活動のススメ』もいよいよ最終回となりました。今回のブログでは、契約に至るまでのプロセスを説明しつつ、選ばれるためにはどんな存在であることが求められるのか?ということについて書こうと思います。

そして終わりに僕からのF1を目指す人へのお願いとエールで締めたいと思います。少々長文になりますが、最後までお付き合いください。また、今回の連載テーマも最後までお読み頂き本当にありがとうございました。

それでは最終回です!

まずは応募してみよう


以前のブログでも書いたように、自分がF1でどんな仕事をしたいのかを明確にする必要がありますが、ここではそれが明確になっていることを前提に話を進めて行きたいと思います。

さて、現在では多くのF1チームが公式サイトで採用情報を告知し、応募を募っています。事前にユーザー登録をする応募方法や、人事のメールアドレスに書類を添付して送付する応募方法など、いくつかスタイルがありますが、詳しくは各チームの公式サイトを確認してください。参考までに各チームの採用サイトへのリンク(2018年11月現在)を以下にまとめてみました。

  1. Force India Formula1 Team
  2. Mercedes AMG Formula1 Team
  3. Mercedes AMG High Performance Powertrains
  4. Scuderia Ferrari Formula1
  5. Red Bull Racing
  6. Renault Sport Formula1 Team
  7. HAAS F1 Team
  8. Scuderia Toro Rosso
  9. Williams F1 Team
  10. Sauber F1 Team
  11. McLaren Racing

なお、応募のルートはいくつかあり、公式サイト以外にもLinkedInにある各チーム公式ページなどを経由して応募することが可能な場合もあります。個人的にはチームの公式サイトを経由して応募する方が良いかなと思いますが、LinkedInは情報収集に役立つこともあるので登録しておくことをオススメします。もちろん僕も登録していますが、今ではF1関係者との繋がりをたくさん構築することができました。
(引用元:Mercedes AMG F1 Team公式サイト)

さて、各F1チーム公式サイトの求人広告チェックを続けていけば、そのうち狙いとするポジションの広告が見つかると思います。その時は躊躇することなくポチっと応募しましょう。ネット経由なので応募手続き自体はあっという間に終わります。手続きが終わると『あなたの応募を受付けました』という内容の自動返信メールが送られてきます。あとは正式に人事からの返答を待つのみ!です。



面接で最も重要なのは…


CVもちゃんと作成し、応募したポジションにふさわしい実力も備えているのであれば、応募から"一週間"も経たずに面接の日程調整の連絡が入るはずです。僕の経験上、面接に呼ばれる時はたいてい素早く連絡が入ります。逆に一週間以上も経過して何も音沙汰がなかった場合、結果は…そう…そういうことになります(汗)。

仮に面接に呼ばれたとしたら、次に気になるのは面接ではどんなことを聞かれるの?ということではないでしょうか。もし、エンジニアとしてF1を目指している場合、基本的に面接は技術面接になると考えて良いと思います。自身の技術レベルが果たして本当にチームが求めるレベルにあるのかどうか?それを徹底的にチェックされます。場合によっては筆記テストが課されることもあります。

では、そんな厳しいチェックがなされる面接に臨むに当たって、最も大切なことは何でしょうか?

それはどんな質問が投げかけられようとも、エンジニアとして技術的に的確な回答ができることです。これは一般的な面接対策でどうにかなることではなく、日頃から技術開発の仕事と真剣に向き合っていること。これが一番の対策になると思います。将来受けることになるであろうF1チームとの面接。日々の仕事に漫然と取り組むのではなく、来るべき時に備えてエンジニアとして技術と真正面から日々向き合うことをオススメします。




"Be the best"


面接も無事に終わり、あとは結果連絡を待つのみ…。果たして契約オファーがもらえるのか?面接が終わった日から落ち着かない日々が始まります。ところで、F1チームから面接の機会が与えられたことには意味することがあります。それはたくさんの応募者の中から最後に選ばれた5~10人ほどの中に入れたということです。

それを知ると仮に今回がダメだったとしても今後に向けた可能性を十分に実感することができるかと思います。確かにそれは間違いありません。しかし、最終的にF1チームからのオファーを勝ち取る人はどんな人なのでしょうか?

F1に限りませんが、ポジション毎に雇用するスタイルの欧米ではそのポジションで採用される人数は一人です。多くの応募者の中でたったの一人。そう、それは応募者の中で絶対的にベストな存在である人だけが契約オファーを勝ち取れることを意味します。

当たり前と言えば当たり前ですが、そんな激しい就職を勝ち抜いたベストな人材が集まった集団。それがF1チームという存在なのです。もし、F1の世界を目指すのであれば常に意識しておかねばならないこと、それがこの章のタイトルとして書いた"Be the best"なのです。


終わりに


F1的な就職活動のススメ、いかがでしたでしょうか?今後、F1の世界を目指す人が余計な遠回りをしなくて済むようにと思い、出来る限り参考となる情報とアドバイスを書いたつもりですが、少しでも参考になれば嬉しい限りです。

最後にこのテーマでブログを書こうと思ったキッカケと僕の想いを書こうと思います。まずキッカケについてですが、たくさんの方々からこんな質問を受けたことでした。

『どうしたらF1の世界で働けるようになりますか?』

これまでは時間の許す限り、相手の立場も想定しつつアドバイスをしてきました。しかし、個別にアドバイスをすることには時間的にも体力的にも限界があります。ならば、少しでも多くの人に参考となる情報を届けたいと思い、このテーマでブログを書くことを決めました。

一方、改めて気付いたこともあります。それは質問をしてきた方々にとって本当の正解を僕は持ち合わせていないということです。本来、その正解は質問をしてきた方の中にしか生まれ得ないもののはずですから、残念ながら僕がどんなに頑張ってアドバイスをしたり、情報発信をしたところで参考程度にしかならないのです。

だから、これからF1を目指す人へ僕からお願いがあります。

僕がこれまでに執筆してきた『僕がF1エンジニアになるまで』、『F1的な就職活動のススメ』は僕が経験してきたストーリーでしかありません。F1への道程をどう築き上げていくのか?その答えは自分自身の中にあります。自分自身の内なる可能性を信じ、その答えを自分自身に求め、自分自身のストーリーを築き上げていってください。

そしていつの日か、F1の世界で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

[おわり]

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