2018年10月13日

F1的な就職活動のススメ【英語の重要性その③】

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[重要なお知らせ(Important notification)]

身近になりつつある英語の存在


今回のブログでは僕がこれまでに『英語の勉強を続けて良かったなぁ』と感じたことを紹介したいと思います。今、僕は英語を使って仕事をしていますが、ただそれだけで英語を学んだ価値があったとは思いません。F1の世界へと繋がる道程の中で、英語力があったからこそ得られたチャンスがたくさんありました。

僕の好きなOxfordの街並み
ところで、日本に帰国するたびにいつも感じることがあります。それは『来日する外国人がたくさんいるなぁ』ということです。僕が社会人になった時(2003年)にはこんなことを感じたことはなかったのですが、いよいよ日本国内でも英語力を活用するチャンスが増えてきたようです。グッと世界が近づいた感じがして良いと思いますが、皆さんはどうでしょうか?

世界の拡張と情報収集


英語を身に着けたことによって『世界が拡がった』とは多くの人が言っているかと思いますが、僕もそう感じることのできた一人でした。外国人の友達ができた時、その友達と一緒にどこかへ遊びにいった時、そして海外出張などでその友達と再会した時、様々なシーンで世界の拡がりを感じることができましたが、それ以上に重要な世界の拡がりがありました。

それは英語で書かれた『情報の世界』です。

F1エンジニアになって以来、F1へのキャリアについての質問をたくさん頂きましたが、実を言うと頂いた質問の答えの多くはGoogleで英語検索すれば簡単に手に入る情報ばかりでした。必要としている情報はすぐ身近に存在しているのに、そのことに気付けない…これは本当にもったいないと思います。

一つの例を挙げてみたいと思います。

ヨーロッパで就職する場合、CVと呼ばれる履歴書を人事に提出する必要があるのですが、日本の履歴書とは全く異なるフォーマットのため、そもそもどうやって書いたら良いのか分からないという人が少なくありません。こんな時にちょっとした英語力と情報検索リテラシーがあれば、知りたい情報に簡単に辿り着くことができます。

その情報へのアクセスの仕方のサンプルがコレ↓です。

"CV How to write"
情報へのトビラ
CVという単語に対してたった三つの単語"How to write"を付け加えて検索するだけで、目的とする情報に容易に到達することができます。このようなスキルはいったん身に着けてしまえば当たり前のように活用するようになるのですが、それが当たり前になるまではちょっと時間が掛かるかも知れません。

僕の場合、ゆっくりながらも英語を地道に勉強し続けた結果、日本語だけでは得ることの難しい貴重な情報に辿り着けるようになりました。


可能性を掴み獲る力


ブログの内容を考えている時、僕はヒントとなるアイデアを備忘録がわりにTwitterでつぶやくことがあります。今回のブログはまさにそのパターンなのですが、ここで次の僕のTweetを読んで下さい。


実はこのTweetに書いた『自分の力』は『英語力』を意図したものです。これまでのブログでも紹介したように、F1を目指す道程でたくさんの出会いがありました。その中には自分のキャリアを大きく左右した貴重な出会いもあり、英語を学びヨーロッパ圏の文化を知ったからこそ得られた出会いでした。

人との出会いなど将来の可能性に繋がるチャンスは、常に身近なところに存在していると僕は考えています。そのチャンスに気付けるようになるには、いくつかの『力』が必要となりますが、僕にとっての英語は外国人とのコミュニケーションツールとしてだけでなく、チャンスを掴み獲るために絶対に欠かすことのできない重要な力となったのです。

手遅れになる前に…


見えてこないチャンスのために英語学習のモチベーション維持することはとても難しいですし、不安を覚えることもあるでしょう。逆に人によっては『英語は必要な時になったら、その時に必死に勉強すればいいや~』と思って、手つかずのままでいる人もいるかも知れません。

しかし、これだけは覚えておいてください。とても残酷なことにチャンスというものは無限に存在するものではなく絶対的に有限です。そして、時間が経てば経つほどチャンスは失われていくのです。そうならないためにも『見えない可能性はいずれ見えてくるようになる!』と思い込み、将来訪れるであろうチャンスを確実に仕留められるよう、若い頃から準備しておくことを強くオススメします。

…と、ちょっと重い感じで書いてしまいましたが(汗)、英語を学ぶことは目標が何であれ、人生に少なからずプラスをもたらしてくれると思います。皆さんにとっても英語がそんな存在になってくれることを切に願っています。

情熱の炎は絶やしてはならないが…
3回に渡って英語の重要性について書き綴ってきましたが、いかがでしたでしょうか?F1を目指す皆さんにとってこの3回のブログが英語学習のモチベーションに繋がってくれれば幸いです。

次回以降のブログではF1チームへの応募方法やCV(履歴書)、Cover letter(挨拶状)などについて書く予定です。F1への情熱だけを伝えても採用してくれないのがF1チームへの就職というもの。どんなポジションであれF1チームの契約オファーを獲得するには、自分の実力をCVやCover letterでどう伝えるのかがとても重要になります。

それでは次回更新をどうぞお楽しみに!

[つづきはコチラ]

2018年9月20日

F1的な就職活動のススメ【英語の重要性その②】

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英語学習の取り組みについて


今回のブログでは僕が具体的にどのような取り組みで英語力を磨いていったのかを紹介しようと思います。ただし!最初に断っておきますが、世の中には僕よりも英語のできる日本人の方はたくさんいらっしゃいますし、英語教育のプロの方もいるので今回のブログはあくまで"ご参考"ということでお願いします。

英語学習に活用していたDVD
まず始めに僕の考える英語学習の本質課題から書いてみたいと思います。今回もF1とは全く無関係なトピックスですがお付き合いください。

英語の苦手意識はどこからくる?


いきなりですが、次の英語の文章をサッと読んでみて下さい。

"Prime Minister Theresa May wants to keep close ties with the EU in certain areas, such as trade in agricultural products and allowing skilled migrants access to jobs in the UK.

She says her plan will allow Britain to take back control of its laws, money and borders, just like people voted for in the 2016 EU referendum, while also allowing as 'frictionless' trade as possible and avoiding a physical border for Northern Ireland"

(出展:BBC News "At-a-glance: The UK'2 four Brexit options")

(引用元:BBC News公式サイト)
はい、どうでしたか?イギリス首相テレーザ・メイ氏がEUとの関係を今後どのようにしていきたいと考えているのか理解できたでしょうか??恐らく…ですが、『良く分からないし、とりあえず英語は読まずにすっ飛したぞ…』という人も中にはいるかと思います(汗)。

では次の例文はどうでしょうか?

"I play the game with PS4"

和訳は『私はPS4でそのゲームをプレイします』ですね?おそらく、文章の意味を直感的にすぐに理解できた人が多いかと思います。この文章が理解しやすいのは単に文章が短いだけでなく、使われている単語が『ゲーム(game)』、『プレイ(play)』といった日本人に馴染み深い言葉が使われているからだと思いませんか?

つまり、二つ目の例文に使われている英単語のように、単語の意味のイメージがアタマに刷り込まれてさえいれば、容易に意味が理解できるようになるわけです。しかし、この刷り込みができていないとアタマにスッと意味が入ってこないため、脳がストレスを貯めてしまうわけです。このストレスこそが英語への苦手意識を生み出していると僕は考えています。


僕が実際に取り組んだ英語学習


それでは僕がこれまでに取り組んできた英語学習を紹介したいと思います。全てを計画的に生真面目に実行してきたわけではありませんが、のんびりと、慌てずに、急がずに、地味~に、そして時にはサボりつつ取り組んできたことをここに書いておきます(汗)。

英字新聞[読解力トレーニング]

この学習をしていた当時はスマホやタブレットが普及していなかったので、日系英字新聞を定期購読していました。毎日届くわけではなく指定した曜日の新聞が届くサービスだったと思います。さすがに毎日届いても読み切れないので、僕は週一回の配布を選んでいました。

届いた英字新聞はカバンにいつも入れておき、移動時間や休み時間に読んでいました。今となってはスマートフォンで英字新聞サイトがカンタンに閲覧できるので、英語読解力の向上に取り組んでみてはどうでしょうか?最初はなじみやすい日本の時事ニュースを英語で読むのが分かり易くて良いかと思います。

(引用元:Japan times公式サイト)

モータースポーツ好きならイギリスのAutosportもお勧めです。ちょっと英語は難しくなりますがAutosportはゴシップ記事を掲載しないポリシーなので、確かな取材に基づく良質な情報が得られるのでおススメです。

DVD鑑賞・BBC Podcast[聴覚力トレーニング]

もはや英語学習の鉄板と言っても良い学習アイテムですね。僕の場合は比較的理解のしやすいジブリ映画のDVDを英語音声で鑑賞していました。また、ディズニー映画のDVDも英語音声でしか見ません。

DVD鑑賞は取り組みやすい英語学習なので継続的な取り組みをおすすめしたいです。取り組み方の一例として、最初は日本語字幕を活用して英語の音と意味を関連付け、その後に英語字幕にスイッチ、最後は字幕なしで見るようにすると良いかなと思います。

BBC Learning English公式サイト

次にオススメしたいのがイギリス放送協会BBCが提供する英語学習サイト"BBC Learning English"です。そのプログラムの中に"6 minute English"というページがあります。この番組では様々なトピックスを聞き取りやすいイギリス英語で学ぶことができるのでとてもオススメです。他にもたくさんのコンテンツがpodcastとしても配信されているので、ぜひチェックしてみてください。

メールコミュニケーション[表現力トレーニング]

このトレーニングは他と比べてちょっと敷居が高くなります(汗)。なぜならコミュニケーションを取る外国人の相手が必要なためです。いきなり外国人の友達を作るのはちょっと難しいかも分かりませんが、自分の場合は仕事を通じて仲の良くなった友人とメールで近況報告のやり取りをすることで英語を書く機会を作っていました。

また、日産自動車で働いていた頃は海外企業との共同プロジェクトを任せてもらえるよう積極的に上司に働きかけ、英語コミュニケーションの機会を作っていました。英語を使う仕事を積極的に任せてほしいという人は逆に珍しかったので、機会は得やすかったかも?知れません。

出張で訪れたApplus IDIADAのテストコース(公式サイトより引用)

仕事で得られる英語コミュニケーションの機会はメールのやり取りだけでなく、プレゼンテーションのリスニングや海外出張など緊張感を伴うタスクも多いため、英語力向上にとても貢献してくれたように思います。

ところで、10年くらい前に友人へ送ったメールを見直してみたのですが、恥ずかしいくらい稚拙な英語で書かれていてビックリしました(汗)。『いやーそうは書かないよね…?こう書かないと!』といった感じで昔の自分にツッコミを入れてしまいましたが、あれから10年経ち、積み重ねの大切さを改めて痛感した次第です 。

英会話学校[会話力トレーニング]

英語を学習する上で最難関となるのが『英語を話す力』の獲得です。とにかくアタマの中の考えを瞬時に英語にして話し続けなくてはならないのですが、先に書いたように英語の意味のイメージ刷り込みができていないと話すのはかなり難しいと思います。

ともあれ英会話力は話すことでしか伸びませんし、イメージ刷り込みをより深めるためにも僕は英会話学校に毎週通っていました。お小遣いが厳しかったので週一回だけでしたが『いずれこの投資が役に立つ日が来る!』と信じながら英会話を楽しんでいました。

ドライバーとのコミュニケーションももちろん英語
(引用元:フォースインディア公式サイト)

しかし、英会話学校に通う場合どうしても学費(週一回で月額一万円ほど)が必要になってしまいますよね。なので、自分から積極的に英会話の機会を作るのも良いと思います。例えば最近は外国人観光客がとても増えているので、地図を見て困っている人がいれば道案内をしてあげたりするのも良いかも知れません。

昨年の一時帰国中、新宿駅でどのホームに行けば分からずに困っていた外国人がいたので『吉祥寺なら総武線で三鷹行きに乗るといいですよ。中野行きに間違えて乗っちゃうといけないので、ホームまで案内しますね』といった感じで道案内をしてあげたことがあります。結果的に自分が終電を逃してしまいましたが(笑)。

このように、日常生活でも英会話をする機会は昔に比べて増えていますし、友人関係を辿っていけば外国人の友人を作ることも不可能ではないと思います。ぜひ、自分から積極的に英会話の機会を追い求めてみることをオススメします。

僕の考える重要ポイント

4つのカテゴリごとに僕の取り組みを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?何か特別なことをしていたわけではなく一般的な勉強方法だったかと思います。最後に、僕の考える英語学習の大切なことを二点ほど書いて、今回のブログを締めたいと思います。

重要ポイントその①

英語に触れる機会を増やす努力をしましょう。待っていても英語を使う機会が増えることはありませんし、とにかく積極的な姿勢を保っていないと日本で英語力を伸ばすのは難しいかなと思います。

重要ポイントその②

どんな英語の学習方法であれ続けること。僕は純粋な日本語話者ですし、今も自分の英語力が十分であるとは思っていません。英語を必要とする限り、ずっと英語学習を続けるつもりでいます。

千里の道も一歩から、ちりも積もれば山となります。一緒に英語学習を頑張っていきませんか??

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2018年9月15日

F1的な就職活動のススメ【英語の重要性その①】

[前回のブログ]
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英語と仕事と


今回のブログのテーマはズバリ『英語』です。このテーマで書き始めてみたところ、どうも一回きりでは書き切れなさそうだったので、複数回に渡って英語をテーマに書いていこうと思います。

さて、先日のport Fさん主催のトークイベントでは参加者の方々から事前に質問を募りましたが、その中には『どうやって英語を勉強しましたか?』という質問がとても多く見られ、英語学習への関心が高いことが分かりました。トークイベントでその質問にお答えすることはできるものの、その答えはより多くの人に伝えた方が良いと考え、ブログテーマとしてお答えすることにしました。

英語リーディングもF1関係ならヤル気が出るかも?
今回のブログでは、僕の学習方法を単に紹介するだけではなく、英語を身に着けたことで何が変わったのか?F1を目指す上でなぜ英語が重要なのか?そのことについても書き触れてみたいと思います。

僕の英語の歴史


最近では幼稚園の頃から子供を英語教室に通わせるなど幼少期からの英語教育が流行っていますが、すでに40歳を過ぎている僕が英語学習を始めたのは中学一年生からです。そう、僕は基礎言語が日本語の純粋な日本人です(汗)。

学生生活で実際に外国人とコミュニケーションした経験はほぼゼロで、英語は学校で学ぶ科目の一つに過ぎませんでした。中学生以降はとにかく受験を切り抜けるために仕方なく勉強していました。数学、物理、化学は好きだったのですが、普段から使い道がほとんどない英語は僕にとって楽しくない&苦手な科目でした。

さらに国語も得意ではなく、大学入試センター試験の国語は最も苦手意識の高いテストでした。例えば、物語文の読解問題では『この時の主人公Aの気持ちとして適切なものを次から選べ。』という設問をよく見かけますが、『いや、俺、主人公Aじゃないし気持なんか分からんし。』…結果、自分の価値観で選んでしまい得点が伸びないという困った高校生でした(汗)。

Oxford University Christ church college
実は大学時代に父親から『1年くらい休学して海外の大学に留学してみたらどう?』と提案されたことがあったのですが、僕はその提案に対して『今はカートレース活動の方が大事だし、留学費用を出してくれるくらいならレース活動の資金として提供してくれる方がありがたいよ!』と返答したのです。

今となっては調子に乗ったこの発言を猛省することしきりですが、内心では『日本語の通用しない世界に踏み出すなんて恐くてできっこない!』と思っていました。もし、かつての自分に会うことができるのであれば『留学もいいぞ~』と間違いなく説得していたと思いますが(笑)。

と、ここまでの僕の英語学習の経緯を知れば、最初から英語達者ではなかったことが分かると思います。決して今も達者と言える程のレベルではないのですが、いわゆる『学校では勉強したけど、英会話とかは全然ダメ!』そういったごく普通の日本人でした。ちなみに初海外は2005年の28歳の時で、当時勤務していた三菱自動車で出張としてイギリスに渡りました。完全に日本語の通じない世界に初めて踏み入った時のあの緊張感は忘れることができません。


英語学習のキッカケ


僕が英語学習を本格的に開始したのは学生時代に就職活動を迎えた時でした。これまた普通のキッカケですね(汗)。しかもご多分に漏れず、まずはTOEICの受験から始めるという王道パターンでした。当時は今ほどTOEICの点数が企業採用として重要視されていなかったため、就職活動のためというよりも純粋に英語力確認のためにTOEICを初受験(確か2002年)したことを記憶しています。

ところで、僕がかつて勤務していた日産自動車は今では新卒入社時にTOEICで700点以上が求められるそうです。ルノーとのアライアンスのためか、これまで以上に業務で英語を使う機会が増えており、要求レベルは年々高まっているようです。

(引用元:国際ビジネスコミュニケーション協会公式サイト)
何はともあれ、就職活動をキッカケに英語学習を本格的に再開することになったのですが、TOEICに対してはあるポリシーを持って取り組んでいました。それは『TOEICのための勉強はしない』ということです。いずれF1の世界で働くために必要なのは、コミュニケーションツールとしての英語力でありTOEICの点数ではないと考えたからです。あくまでTOEICは実力を測るためのモノサシにしか過ぎません。

そんな僕のTOEIC初受験の時のスコアは510点でした。リスニングとリーディングの点数の内訳は覚えていませんが、リスニングの方が少しだけ良かったと記憶しています。この点数レベルで確実に言えるのは、大学生の頃の自分にはイギリスでエンジニアとして働けるだけの英語力は全くなかったということです。そんな僕が今となっては英語をそれなりに使いこなしてF1エンジニアとして働いているわけですから世の中分からないものです。大学生の頃はこんな風になっていることなど想像すらできませんでしたし、そもそもその頃の僕の予定ではホンダでF1の仕事に携わっているはずでした(笑)。

次回のブログでは、TOEICスコア500点台からどのようにして英語力を向上させていったのか?具体的な取り組み方を紹介しようと思います。

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